介護施設で働くために必要な資格について
高齢化が進み続けている日本では、老人ホームやデイサービスといった高齢者福祉施設で働くにあたり、介護に関する資格を求人の応募条件に定める事業者も少なくありません。
介護の資格の中でも代表的な資格の1つが、介護福祉士と呼ばれるものです。この資格は国家資格であり、介護福祉士養成のための専門学校や4年制大学を修了し、筆記試験に合格すれば現場で活躍することが可能です。これ以外のルートからも介護福祉士を目指すことが可能で、介護施設などで3年の実務経験を積み、さらに実務者研修を終えておけば筆記試験の受験資格が得られます。
なお、介護福祉士試験は年に1回の試験機会があり、毎年の筆記試験は1月頃、一部受験者に必須となっている実技試験は3月頃に実施されています。
介護の基本資格として知られているのは、介護ノウハウがなくても数万円から十万円強で取得することも可能な介護職員初任者研修です。この資格は、介護施設を運営する民間学校で研修を受けられます。インプットの座学に加えて、実技講習や筆記試験といったアウトプットの場もしっかり設けられているので、安心してヘルパーデビューすることが可能です。
民間学校が独自で行う筆記試験の難易度は、それほど高くはありません。しかし、すべてのカリキュラムを受講しなければ難しいため、真面目に授業に臨むことが大切です。なお、以前はヘルパー2級と呼ばれていた資格は介護職員初任者研修と同等の資格なので、新たに介護職員初任者研修を修了せずに求人に応募できるようになっています。いずれにしても介護の資格は持っていて損はないので、『働きながら資格をとろう』も参考にしつつ資格取得の準備を始めるのも良いでしょう。